8月も終わり、今日から9月。カレンダーでは春の始まり。
 つい先日までロトルアでは最低気温が0℃くらいまで下がる日が多かったので、庭仕事もつい先延ばしにしていたけど、9月半ば頃には花々が一気に咲き始める(はず!)なので、春花壇の準備に腰を上げなくちゃ!
 ゲートからパーキング・スペースに向かう手前の花壇スペースが、今回のプロジェクト。

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 植え付け、植え替えの後に雨が降るのがベスト・タイミング 。半端な広さじゃないさざんか亭の庭では、買って来たある程度の大きさの苗をそのまま植えるより、挿し芽・株分けして植えることも多いので、雨のタイミングはなおさら大切。

 先週末から2日程雨が続く予報だったので、 8月28日木曜日に作業開始。作業も1日じゃ終わらなかったけど、雨もなかなか降らない。結局予定の作業を終えたのが昨日、8月31日(日)。そして、やっと今朝、雨が降った。程よいお湿りで、植え替えられた後に夜露でしのいでいた苗たちも、やっとしっとり土に馴染んでいる。
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 ここは、現さざんか亭に移って一番最初に手を入れたエリアだった。ダリアやアガパンサスなどきれいな花ではあるけど、雑草と共に身の丈を越す程に生い茂ってうっとうしいイメージだったので、 すっきりとウェルカムな感じの明るい花壇に大改造。
 モンスター並みに育ったダリアの球根を全部掘り起こして、5株だけ植え直し。マヌカ、コブシ、マーガレットなどの苗を植えてアクセントにし、縁にパンジーやナデシコで彩りを添え、雑草止めにウィードマットを敷いてマルチング。
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 それから2年……コントロールしたはずのダリアの育ち方がまたしても予想を越え、背後から侵入して広がる秋明菊とともに、他の植物に覆い被さってしまう。
 そこで、今回はダリアをまた全部掘り出して、コンテナ閉じ込めに転換。花壇と秋明菊のグランドカバーとのボーダーにダリアのプランターを並べ、そこでコントロールする作戦(はたして、うまくいくかな?)
 ダリア、秋明菊と共に、元からある萱草も増殖の一途。これも夏にきれいなオレンジ色の花をつけるが、葉が繁り過ぎて周囲の植物を圧倒するので、手前の花壇から追放して、別の場所に移ってもらう。
萱草 カンゾウ
掘り起こした萱草
 ウィードマットは取り払って、カラーや水仙などの球根植物と、薮蘭(やぶらん)、紫蘭(しらん)、ゼラニウム、マーガレットなどの宿根植物を配置しながら、丈の低い草花がミックスでグランドカバーのように広がるように植えた。プリムラ,ナデシコなどは多年草で少しずつ大きな株になって毎年花を咲かせるし、パンジー,ロゼリア,ポピーなどは1年草だけど、こぼれ種で翌年も増える可能性が高い。
 ウィードマットを取り除いた分、雑草取りの作業が必要になるけど、小さな草花の植え替えができるメリットを考えてこの方針に変えた。他の花壇エリアは花木を中心に配置してウィードマットとバークでカバーした部分が多く、植え替えができるエリアは少なくなっているので、作業量としてはコントロール可能かなと思って……。それも1~2年様子を見て、また試行錯誤になるかもしれない。

 庭のランドスケープや花壇のデザインは、仮説をたて、それが現実の形になるように植物の成長パワーとの闘い、植物同士のバランスをとる手助け。
 イメージ通りに育った時の喜びが、たゆまぬ手入れのご褒美。
  これからのゲストの皆さんの目を楽しませる花壇に育ってくれることを期待!
春花壇の準備
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