コルジェット(=ズッキーニ)は、とても育てやすい野菜です。夏から秋にかけてどんどん実を付け、一株でも食べきれないくらいの収獲。スーパーで売られているくらいのサイズのうちに摘みきれず、気がつけばあっという間に野球バット並みの大きさに……。それでも、質感も味も小さいサイズの物と全然変わりません。

 何かと急がしてく数日菜園に足を運ばずにいたら、またまた、こんなサイズになっていました。ワインボトル2本分よりデカイ。

特大コルジェット

 菜園ではいろんな種類の野菜を植えているけど、時期によって穫れる野菜の種類は変わるし、収穫の時期には次々に穫れるので、ムダにしないように使いたい。同じ野菜を使ってもマンネリにならないように、あの手この手で利用法を工夫することになります。

 コルジェットのレシピ、どれくらい広がるでしょうか。


 イタリアではズッキーニ zucchini 、フランスではコルジェットcourgette。同じ野菜の呼び名が国によって違うんですね。英語でもコルジェット  の方で呼ぶようで、ニュージーランドでもこちらの名称が普通です。サラダでも、炒めても、オーブンで料理しても美味しい。

さざんか亭の菜園
イエロー・コルジェット

 コールスロー・サラダ……コルジェットを刻んで混ぜると、キャベツやニンジンとまた違った食感が加わります。さざんか亭のコールスローの材料の定番:キャベツ、紫キャベツ、ニンジン、コルジェット、青リンゴ(グラニースミス)、サルタナ(干白ブドウ)、ドライ・アプリコット。


 マリネ・サラダ……コルジェットの輪切り、キャベツの角切り、ラディッシュの輪切りに、塩こしょうして軽く揉み、レモン果汁、みりん少々、アボガドオイル(またはオリーブオイル)を加えてよく馴染ませ、冷蔵庫で1時間くらい置いておきます。コルジェットはグリーンとイエローの2種があると、彩りもさらに奇麗です。

 

 コルジェットとインゲンのバター&オリーブオイル炒め……インゲン豆も簡単に育つ野菜。NZのガーデンセンターでもいろんな種類の苗があり、さざんか亭の菜園でも5種類のインゲンを植えています。花も可愛いし、サヤの色も緑、紫、クリーム色など混ざって、料理にした時も目に楽しいのです。コルジェットと同じ時期にずっと穫れて、相性もバッチリです。

 フライパンにオイルとバター(さざんか亭では健康上の理由でソフトバターを使います)を熱し、食べやすい大きさに切った野菜を一気に入れて、オリーブオイルとバターが全体に馴染むまで炒め、軽く塩こしょう、ドライハーブなどで味を付けます。

 温野菜は、生より嵩が減って、よりたくさん食べられますね。特にコルジェットはナスと同じで、オイルやバターに馴染ませると、風味がとてもいい野菜です。

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 コルジェット料理と言えば、やっぱり地中海。

 さざんか亭風にアレンジした、オーブンで焼くコルジェット料理2品を紹介します。


 ギリシャ風ラタトゥイユ……オーブン皿の内側にバターをぬり、短冊形に切ったコルジェット、ナス、玉ねぎ、赤・黄色などのパプリカ(ピーマン)、トマト、クマラ(=サツマ芋)を何層かに繰り返し重ねて入れます。薄切りにしたガーリックをばらまき、塩こしょう・オリーブオイル、好みのハーブ(タイム、オレガノ、バジルなど)をまぶします。缶トマトを全体にまんべんなく覆うように加え、チャツネも適当に加えます。アルミホイルでカバーして、160℃に予熱したオーブンで50分ほどじっくり焼いたら出来上がり。

  これは、TVのFood チャンネルでイギリスの著名なシェフ、リック・スタインが地中海地方を旅しながら地方の料理にふれるという番組で見たのですが、ギリシャの田舎のおばあちゃんたちが昔ながらの料理として作ってみせたもの。夏野菜をジャンジャカ切りながら、オーブン皿にひたすら重ねて、塩・胡椒・オリーブオイル、ハーブ……どれもその土地で普通にあるもので味付けするだけ。シンプルで、野菜の旨味を一番引き出す料理。トマト風味も加わるので、料理名の無かったこのレシピに私は勝手に「ギリシャ風ラタトゥイユ」と名づけたのですが、フランスのラタトゥイユ地方のトマト煮込み料理とは違って、野菜のオーブン焼きです。

 素材にクマラを入れるのと、チャツネを加えるのがさざんか亭風。チャツネは自家製のを使うことが多いのですが、そのストックがない場合は市販のフルーツチャツネを使います。  
ギリシャ風ラタトゥイユ

 コルジェットとポテトのグラタン……ポテトもコルジェットも5mmぐらいの厚さに輪切りし、ポテトは固めに下ゆで、 コルジェットはオリーブオイルとバターとでソテーして、軽く塩こしょうしておく。鍋に缶トマトを入れて温め、小さく切ったマッシュルーム、ベーコンを混ぜ、トマトソース、チャツネ、塩・胡椒などで味を整える。オーブン皿にバターをぬり、ポテトとコルジェットを交互に重ね、トマトソースをまんべんなくかける。モッツアレラ・チーズ(溶けるチーズなら何でも)をまぶし、輪切りにしたトマトを散らす。180~200℃に予熱したオーブンで15分(表面のチーズとトマトがこんがりなるまで)で、出来上がり。

 今日作ったグラタンには、ポールが前日に作ったミートローフの残りを小さく刻んで入れました。ミートボールを入れたり、トマトソースを作る段階でミートソースにしてもいいですね。ベーコンやミートを完全に抜いても、ポテトとコルジェットの質感・歯ごたえがしっかりで、立派にメイン料理になるベジタリアン・ディッシュ。 

コルジェットとポテトのグラタン